EV充電、国際標準狙う=日中が規格統一検討

 

電気自動車(EV)の充電システムをめぐり、日本と中国が規格統一に向けた検討を本格化させている。現在、世界で複数の規格が乱立し、欧米やアジアで異なる形状の充電プラグが併存する状態。日本が世界最大の自動車市場・中国と規格を一本化すれば、事実上の国際標準を握り、欧米メーカーとの競争で優位に立つことも期待できる。
急速充電器の規格には、日本の「チャデモ」、欧米の「コンボ」、中国の「GB/T」。米国ではEV大手テスラの独自方式がある。チャデモの充電器は今年3月時点で世界71カ国に1万8000基以上あり、国際的に普及が進んでいる。
日本のチャデモは、欧米方式との間に互換性がない。一方、中国方式とは車両と充電器の間でデータをやりとりする通信技術が共通する。中国の国有送電会社「国家電網」はこのほど、「チャデモ協議会」に次世代規格の共同開発を提案し、日本側も応じる方向となった。
排ガスによる環境汚染に悩む中国は国策でEV普及を強力に進めている。日中の規格統一は、トヨタ自動車や日産自動車など日本勢にとって現地ビジネス拡大の追い風となる。日中はインドにも合流を働き掛ける考えだ。
チャデモ協議会は、国際規格づくりで主導権争いを繰り広げてきた欧米陣営に対しても「互換性の確保を呼び掛けたい」と話している。