BRICS首脳会議開幕

新興5カ国(BRICS)首脳会議が3日、中国南部の福建省アモイで開幕した。会期は3日間。ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの各国首脳が出席して連帯を確認する。工業製品や資源の輸出で成長してきた5カ国は、米国の貿易保護主義に対抗して自由貿易の堅持をうたう「アモイ宣言」を採択する予定だ。
習近平国家主席は開幕式の演説で、「5カ国は発展の旗印を高らかに掲げ、今後千年の持続可能な発展目標の先頭に立つ」と強調した。
2009年に南アフリカ以外の4カ国で始まった首脳会議は9回目を迎えた。新興国の経済連携を強めるのが主な開催目的だが、今回は中印の部隊が国境で対峙(たいじ)していた問題が解消したばかりで、両国首脳は関係正常化をアピールするとみられる。
習指導部は10月に開かれる共産党大会を前に、経済力を背景に新興国をけん引する姿を内外に示す思惑がある。国営中央テレビは会議開催に合わせ、習主席の外交の足跡をたどるシリーズ番組「大国外交」を連日放送した。
中国は「BRICSの影響力を絶えず拡大していく」(王毅外相)ため、毎年の議長国がアジアやアフリカなど世界の各地域から発展途上国首脳を招く「BRICSプラス」を提唱しており、今後定例化する可能性がある。
今回の会議で中国は5カ国首脳を招待した。このうちメキシコのペニャニエト大統領は、米国やカナダとの北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉会合のさなかに訪中し、トランプ米政権をけん制。習主席が提唱したシルクロード経済圏構想「一帯一路」に関係する隣国では、タジキスタンのラフモン大統領が招かれた。