16年の上海成長率6.8%=金融、不動産が減速

上海市統計局が22日発表した2016年の域内総生産(GDP)伸び率は前年比6.8%と、25年ぶりの低さだった前年を0.1ポイント下回った。昨年に成長をけん引した金融・不動産の伸びが鈍る一方、低迷が続いた工業生産はやや持ち直し、全国の伸び率(6.7%)をわずかに上回った。
金融業は前年比12.8%増と、伸び率は前年比9.8ポイント鈍化。不動産業は4.5%増と、同4.5ポイント低下した。
中国では15年夏に株式バブルが弾け、株価が急落。16年は株式売買が急速に細った。株式市場を離れた投機マネーは住宅市場に向かい、価格高騰を招いたが、当局は今年半ば以降、住宅購入制限など規制強化に乗り出している。

会見した市統計局のエコノミスト、湯※(※=サンズイに区のメが隹)浩氏は「金融は15年の高いベースを保ちつつ健全な成長速度に回帰した。不動産も規制の効果が表れる中、平静さ、理性を戻しつつある」と強調した。
一方、工業生産は1.0%増と、伸び率は前年の0.5%からやや回復した。業種別では自動車が12.6%増、バイオ医薬が5.9%増と好調。一方、電子情報製品は2.2%減、鋼材は5.5%減と、さえなかった。
消費者物価上昇率は3.2%。居住費が5.1%、医療保険が9.0%と大きく伸びた。

16年の主な経済指標は次の通り。
▽GDP=2兆7466億元(6.8%増)▽第2次産業=1.2%増▽第3次産業=9.5%増▽工業生産=1.0%増▽社会消費品小売総額=1兆0792億元(7.9%増)▽固定資産投資=6756億元(6.3%増)▽貿易=2兆8664億元(2.7%増)、うち輸入=1兆6559億元(5.2%増)、輸出=1兆2105億元(0.5%減)▽外資直接投資=(契約)510億ドル(13.5%減)、(実行)185億ドル(0.3%増)▽消費者物価上昇率=3.2%▽住民1人当たり所得=(都市可処分所得)5万4305元(8.9%増)、(農民可処分所得)2万5520元(10.0%増)。