金融危機回避、銀行の健全性保持が重要

中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は20日開幕した「2017年陸家嘴フォーラム」であいさつし、「世界金融危機の経験は、危機を防ぐにはまず、金融機関の健全性を保たなければならないということを教えてくれている」と述べ、金融リスクの回避に全力で取り組む姿勢を示した。
周総裁は「高レバレッジ、低資本、不良債権といった現象はいずれも看過できないが、開放や競争が乏しければ乏しいほど、こうした低い基準が放置される公算が大きい」と強調。
「自身の業界の利益から、金融機関を保護し、成長させ、巨大化させてから開放し、国際競争に加わるべきだと主張する人もいるが、わが国も含めた各国の経験は、保護は堕落につながることを証明している」と述べ、業界保護はむしろ、健全性を損なうとの見方を示した。
その上で「市場や金融機関が健全でないと市場の不安定化につながり、容易に危機を生み出す。その一例がアジア危機が猛威をふるった前後に見られた現象だ」と警告した。
フォーラムは上海市政府や人民銀、中国銀行業監督管理委員会、中国証券監督管理委員会、中国保険監督管理委員会の共催。21日までの会期中、「グローバル化における金融改革と平穏な発展」をテーマに、周総裁ら金融の当局者や専門家らが討論を繰り広げる。