米政府の外国投資審査機関、中国アリババの買収認めず=国際送金大手めぐり-WSJ

 

22日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、中国の電子商取引最大手・阿里巴巴(アリババ)集団の関連会社による国際送金大手の米マネーグラム・インターナショナル社買収について、米政府の外国投資委員会(CFIUS)が承認申請を期限までに承認しなかったと報じた。買収条件を変更するなどして再度申請することが可能なため、最終的な買収拒否ではないが、同紙は中国企業による米企業買収で、CFIUSが厳しい態度に転じている兆候だと伝えている。
CFIUSは、米財務省が管轄する米省庁の横断的な審査機関で、外国企業による米企業買収について、安全保障上の懸念がある場合、買収拒否を大統領に勧告する。
アリババは今年春、関連会社のアント・ファイナンシャル・サービシズを通じて、マネーグラムを12億ドル(約1300億円)で買収するTOB(株式公開買い付け)を発表していた。
同紙によると、CFIUSはこのほかにも、昨年10月に合意された中国投資会社の中泛控股による米保険会社ジェンワース・ファイナンシャルの買収(債務除き27億ドル)についても、これまで数度の承認申請を却下しているという。
CFIUSの買収承認の基準は明確ではなく、審査内容や結論に至った理由は開示されない。1970年代の発足後は軍事技術の流出防止に重点が置かれていたが、近年では米企業の保有する個人情報が外国企業に流出することを懸念しているとみられている。