米中貿易摩擦に強い懸念=世界経済、不確実性増す-IMF専務理事

国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は11日、香港で講演し、「貿易面で喫緊の課題が浮上し、世界経済の不確実性が著しく高まっている」と、米国と中国の間で深刻化する貿易摩擦に強い懸念を示した。今月開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議などの国際会議に先立ち、IMFの問題意識を改めて明確にした。
ラガルド氏は、自国を優先する保護主義の阻止を優先課題に掲げた上で、「貿易不均衡を是正する最良の方法は、輸入品に関税を課すことではない」と強調。赤字削減を狙って中国からの輸入品に高関税を課す貿易制裁を決めたトランプ米政権や、それに対して報復関税の発動を表明した中国をけん制した。
また、米中両国が、世界貿易機関(WTO)を通じて十分な協議をせずに互いに一方的な措置を打ち出した現状などを念頭に、「多国間の貿易枠組みは崩壊の危機にひんしている」と訴えた。