米中貿易交渉に影響も=習主席が「北カード」

中国の習近平国家主席と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談が実現したことで、習氏は米国との関係で「北カード」を手にした。対米貿易交渉で中国が優位に立つなどの影響も想定される。
ただ、トランプ米政権の出方を読むのは難しく、水面下で駆け引きが続きそうだ。
外交筋は「米中間では北朝鮮問題と貿易摩擦はセットで動いており、中国が北カードを手に入れた効果は大きい」と話す。一方で「米政権が秋の中間選挙までに対中貿易赤字削減を諦めることは考えにくい」(通商専門家)との指摘もあり、二大国のつばぜり合いは終わりが見通せない。
「対米報復の対象は、農産品に加えて航空機、自動車、半導体集積回路になるだろう」。中国商務省の顧学明・国際貿易経済協力研究院長は28日付の有力経済紙・経済日報に掲載されたインタビューで、米国に対する強硬姿勢を示した。
商務省は既に、米政権が発動した鉄鋼・アルミの輸入制限に対し、米国産豚肉などに高関税を課す報復措置を発表した。米国が次の動きに踏み切った場合、中国は追加報復で応じる構えだ。
米紙によると、ムニューシン米財務長官らが中国の劉鶴副首相に書簡を送り、米国製半導体の購入拡大や輸入車関税引き下げ、金融業界の参入規制緩和を要求。中国は半導体について受け入れを検討中との情報もあり、硬軟織り交ぜた交渉戦術のようだ。