易・中国人民銀副総裁:元相場に安定化の条件

中国人民銀行(中央銀行)の易綱・副総裁は27日、人民元相場が最近対ドルで不安定な値動きを見せていることについて、安定化の条件が現在そろっているとの見方を示した。
副総裁は国営テレビで「(中国の)国際収支は基本的に安定しており、商品の貿易黒字は引き続き比較的大きい。人民元は今後、基本的に妥当なレンジ内で安定し続ける条件がそろっている」と述べた。
新華社によると、副総裁はここ数週間の元相場について、他通貨よりも対ドルで下落幅が小さく、10月は他通貨に対して上昇しており、強い通貨の特徴を示したと指摘した。
不安定な元相場に関しては、米大統領選でのトランプ氏勝利や米連邦準備理事会(FRB)による利上げへの急速な期待の高まり、6月の英国の欧州連合(EU)離脱決定など予想外の出来事が主な要因だと分析。「今後のドルの値動きは不透明で、市場の期待の変化により、ドルが幾分下落する可能性は排除できない」と語った。
一方、2015年8月の元切り下げ以降の資本流出については、今後逆転すると予想した上で、中国の外貨準備は十分だと強調。「中国経済が回復し、制度改革によって経営環境が改善すれば、流出した資金は戻ってくるだろう」と述べた。