対中赤字削減、具体策が焦点

貿易摩擦をめぐる米国、中国の協議が米東部時間17、18両日にワシントンで行われる。
米国が問題視する巨額の対中貿易赤字の解消に向け、具体的な是正策で一致点を見いだせるかが焦点だ。
中国は農産物や金融を含めた幅広い分野で対外開放をアピールする構えだが、米国側は「隔たりはなお大きい」(ロス商務長官)と強硬姿勢を崩していない。トランプ政権が発動した中国通信機器大手、中興通訊(ZTE)に対する制裁の行方も協議の成否を左右しそうだ。
米中摩擦が激化して以降、公式協議は2回目。5月初旬の初協議で、米国は2020年までに2000億ドル(約22兆円)の赤字削減を求めたが、不調に終わった。中国メディアによると、中国は事前調整で、米国産農産物に課す輸入関税引き下げに加え、金融や医薬品、IT、自動車市場で外資参入規制の緩和を打診したとみられる。トランプ大統領は満足せず、「もっと譲歩すべきだ!」とツイッターに書き込んだ。
中国の最大の関心は、米国がイランや北朝鮮への禁輸措置違反に絡んで制裁を科したZTEの扱い。トランプ氏は中国の意向をくんでZTE制裁を緩和する可能性を示唆していたが、16日には態度を硬化させ、揺さぶりを掛けた。
トランプ政権は6月にも、中国による知的財産権侵害に対抗した新たな制裁関税導入について最終判断する。経済大国の米中が制裁と報復を繰り返す全面戦争を回避できるか、今回の協議が一つの節目となる。