中国鉄鋼企業の1~2月利益が22倍に

中国国家統計局が27日発表した1~2月の工業企業利益は前年同期比31.5%増となり、2016年通年の前年比8.5%増から大幅に加速した。鉄鋼関連企業が前年同期に比べ22倍に増えたほか、前年同期に赤字だった石炭関連は黒字転換を果たし、過剰生産能力を抱える鉄鋼、石炭両業界の復調が鮮明となった。
中国は経済構造改革の柱として、鉄鋼、石炭の過剰能力削減を進めているが、景気てこ入れのための公共事業拡大による需要増などを受け、鉄鋼、石炭ともに価格が大幅上昇。それに伴い「経営難に陥っていた多くの関連企業が息を吹き返した」(専門家)といわれ、改革の行方を疑問視する声も出ている。
1~2月は国有企業の利益が倍増した一方、私営企業は14.9%増にとどまった。国有企業は公共事業拡大の恩恵を受けやすいことが背景にあり、今後、景気対策の効果が民間企業にも広がるかが注目されている。