中国のHV普及本格化

世界最大の自動車市場である中国で、ハイブリッド車(HV)の販売が急速に伸びている。
これまでは当局の補助金や購入促進策の後押しを受けた電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PH V)の後塵(こうじん)を拝してきたが、本格的な普及期に入ったとの見方も浮上。2020年には新車販売 の8%を占めるとの予想も出ている。中国経営報が30日までに報じた。
中国政府はEVやPHVなどを新エネルギー車(NEV)として政策面で普及を後押ししているが、HVは 対象外だ。ただ、7月のHV販売台数は約1万3000台と、前年同月から倍増。このうちトヨタ自動車のカ ローラHVが5323台、レビンHVが4089台を占めた。
ホンダのアコードHVは今年に入り、月間約1000台のペースで売れており、これらを現代自動車のソナ タHV、起亜自動車のK5HVの韓国2モデルが追撃している。
専門家によると、これら5モデルが昨年、相次いで市場投入されたことが、HV普及の起爆剤となった。
HVの中国販売開始は、EVやPHVより早いが、これまでは価格面などで普及の条件が整わず、両者の先 行を許してきた。
中国でのNEVブーム到来に伴い、HVに対する関心も高まってきたほか、油価の高止まりや、消費者の 環境意識の向上なども、販売の追い風となっている。EVやPHVに十分な信頼を寄せられないことも、環 境意識の高いユーザーがHVに目を向ける理由だという。
中国汽車工程学会は16年に公表したリポートで、中国新車販売におけるHVのシェアは20年に8%、 25年に20%、30年に25%に達すると予想した。
中国政府は20年までに、国内で生産される車両の平均燃費を100キロ当たり5リットルに引き下げる目 標を掲げる。燃費規制の強化をにらんだ各メーカーも、HVの将来性に関心を寄せ始めている。
しかし、HVはEVやPHVと比べ構造が複雑で、高度な技術が要求されることから、中国メーカーの取 り組みは遅れている。地場メーカーが開発生産するエコカーはEVやPHVがほとんど。政府は国内メーカ ー保護の観点からも、HVに肩入れできない状況だ。