中国の農民工、製造業従事者が減少

中国で製造業に従事する農村の出稼ぎ労働者(農民工)が減少している。低賃金や労働負担の大きさが敬遠され、農民工の高齢化もこうした傾向に拍車を掛けている。17日付の第一財経日報が報じた。
それによると、16年末時点の農民工総数は2億8171万人と、前年の2億7747万人から増加した。だが、製造業に従事する農民工は8592万1600人にとどまり、前年比37万1600人減少した。
農民工の動向に転機が訪れたのは11年。農民工の増加ペースが鈍化に転じるのと歩調を合わせ、製造業の農民工も明らかに減り始めた。11年に36.0%だった全体に占める割合は、16年は30.5%まで低下。
この間、製造業の農民工は507万9200人も減少した。
その第一の理由が、賃金の低さだ。農民工平均月収は11年の2049元から、16年は3275元に増加。
製造業の農民工平均月収も1920元から3233元に上昇したが、一貫して全体の平均を下回ってきた。
ただ、賃金の伸びは上向いている。16年の製造業の農民工平均月収は前年比8.9%増加。全体の6.6%を唯一上回った。一方、居住関連サービスと修理・その他サービスの伸び率は前年比横ばい。建築業、卸売り・小売業、交通運輸・倉庫、宿泊・飲食業は前年から鈍化した。
農民工の高齢化も、製造業離れに拍車を掛けている。中国では低コストを武器にした労働集約型の製造
現場が多いため、体力や集中力、回復力、ストレス耐性が要求され、16~30歳の若い労働力が求められる。
ただ、16年の農民工平均年齢は39歳と、11年の36歳から上昇。16~30歳の割合は11年の9858万4200人(39.0%)から、16年は8986万5500人(31.9%)と、871万8700人減少した。