中国の車載電池リサイクル市場、急拡大=エコカー普及で

22日付の中国紙、経済参考報によると、中国では電気自動車(EV)などエコカーの急速な普及に伴い、車載電池のリサイクル市場も急速に拡大する見通しだ。研究機関の予測によると、市場規模は2020年に107億元(約1800億円)前後に拡大。25年には379億元に達する見通しだという。
車載電池のリサイクルをめぐっては、リチウムなど「資源の再利用」のほか、「電池の二次利用」も期待されており、風力発電や太陽光発電の発電ロスを減らすための「蓄電施設」としての活用も想定されている。
資源再利用の市場規模は20年に43億元、25年に97億元に膨らむ見通し。一方、電池の二次利用市場は20年に64億元、25年に282億元に達するという。
一般的な車載電池の寿命は5~6年で、中国では18年から廃電池が本格的に発生し始める見通し。その量は20年までに累計12万~17万トンに達するとみられる。
ただ、中国ではまだ、廃電池のリサイクルシステムが完全に確立されていない状況だ。環境当局は指針などを発表しているものの、法的な強制力を欠いているほか、補助金などインセンティブによる回収メカニズムも構築されていない。
今のところ、中国政府は回収の主体を自動車会社と想定しているが、業界は負担が大きすぎるとして後ろ向きだ。電池メーカーと自動車会社、回収業者の利益・負担配分の問題を解決する必要があるとの指摘も出ている。