中国で銀行融資が過去最高=シャドーバンキング抑制影響

中国人民銀行(中央銀行)がまとめた1月の金融機関の新規融資額が過去最高を記録した。
不透明な金融取引「影の銀行(シャドーバンキング)」に対する抑制策が背景にあり、借り手は人民銀の後押しを受けて、徐々に正規の貸し付けに切り替えているようだ。
人民銀が12日発表した1月の金融統計によると、金融機関の人民元建て新規融資は前年同月比8670億元増の2兆9000億元(約50兆円)と過去最高を更新。中国では年初に新規融資を行うことが多く、これまでの最高は2016年1月(2兆5100億元)だった。
中国の大手金融機関は優良国有企業への融資を優先し、貸し倒れリスクの高い中小企業を敬遠してきた。
そのため中小企業などはシャドーバンキングを通じた高コストでの資金調達を余儀なくされる時期が長く続き、不透明な金融取引が膨れ上がった。
人民銀は1月、中小企業などに一定額以上の融資をしている金融機関を対象に、預金準備率を0.5~1.5%引き下げる部分的金融緩和に踏み切った。金融政策自体は引き締め気味の姿勢を維持するが、「弱者」に的を絞った緩和措置を講じた。これまでに4500億元が市中に放出されたと説明している。
中国共産党・政府は20年までの3年間の経済政策の3本柱として「(金融)リスク防止」「貧困脱却」「汚染対策」を掲げており、シャドーバンキングに対する監視をさらに強める見通しだ。