中国で社債デフォルト、じわり拡大

中国メディアによると、中国当局が「金融リスク解消」を最優先目標にデレバレッジに取り組む中、国内市場の流動性が逼迫(ひっぱく)し、社債のデフォルト(債務不履行)が増えている。実体経済への資金供給が伸び悩む中、住宅ローンに回る資金が増え、企業、とりわけ民間企業の資金繰りが厳しさを増しているという。
中国証券報によると、1~4月にデフォルトを宣告された社債は15本。金額は128億6400万元と、前年同期比33.6%増加した。中国証券監督管理委員会は18日、こうした状況を踏まえ、証券取引所に新たなデフォルト発生のリスクを注視し、警戒するよう促した。
中国人民銀行(中央銀行)によると、2016年1~3月、中国の与信全体の伸びを示す「社会融資規模総額」から「住宅ローン供与額」を差し引いた額は5兆4465億元。この額は18年1~3月には3兆8083億元まで減少。企業などに回る資金はこの2年で30%、1兆6382億元も減少した形だ。
一方、中国では14年後半以降、1年近く続いた金融緩和、2年近く続いた信用バブルで、社債や、シャドーバンキング(影の銀行)など「非標準信用資産」による資金調達が大きく膨らんだ。
金融緩和で大量の流動性が供給される中、15年の中国株暴落や、金利の急低下で資金運用に悩んだ投資家が与信基準を緩め、高リスク高リターンを狙う動きも広がった。こういう状況下で発行された社債や理財商品の満期が、夏頃から本格的に到来する見通しだ。
一方、中国誌、財新によると、資金繰りに行き詰まった企業が外債で資金調達する動きが拡大。中国政府も警戒を呼びかけている。米ブルームバーグ通信によると17年の中国企業の外債発行額は前年比101.2%も増加。伸び率は16年の25.1%から大きく加速した。18年もこれまでに8割弱の伸びを保っているという。