中国、新国際秩序に意欲 インドは出席見送り

中国が提唱したシルクロード経済圏構想「一帯一路」に関する国際会議が14日、北京で開幕した。習近平国家主席は中国主
導の新たな国際秩序の構築に強い意欲を示した。だが、インドはボイコット。「覇権主義的」ともされる中国の動きに警戒感が根強く、各国首脳が参加する初の会議から足並みが乱れた。
習主席は開幕式で「世界の経済成長には新たな原動力が必要だ」と強調。一帯一路を推進するために設立したシルクロード基金に1000億元(約1兆6000億円)を追加拠出するとともに、二つの政策銀行が計3800億元の融資を行うと明らかにし、「中国の貢献」をアピールした。
会議にはロシアのプーチン大統領ら30カ国の首脳級を含め、100カ国以上の代表が参加。日本からは自民党の二階俊博幹事長、松村祥史経済産業副大臣らが出席した。
ただ、関係者によると、インド政府は代表の派遣を見送った。中国とパキスタンの一帯一路関連プロジェクトに絡む領土問題が背景にある。地域大国であるインドの欠席は、周辺国の結束を強調しようとした中国にとって痛手だ。
また、英国、フランス、ドイツなど多くの先進国が、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に加盟しながらも、首脳の出席を見送った。「一帯一路は中国の軍拡につながる」との分析もあり、国際社会で影響力を増す中国への警戒は解けていない。
中国は会議期間中、30カ国以上と経済関連の協力協定を締結。また、一部参加国との間で、自由貿易協定(FTA)に向けた交渉を進める。習主席は「今後、継続的な連絡の枠組みを構築する」と説明し、一帯一路会議の定例化を示唆した。
一方、開幕直前の北朝鮮による弾道ミサイル発射に中国が強い不快感を抱いているのは間違いない。会議には北朝鮮代表団も参加したが、開幕前から米国が中国に、北朝鮮を招いたことについて抗議していたと
伝えられる。
会議は15日に首脳宣言をまとめて閉幕する。