当局、サッカー選手買いあさりに「イエローカード」=育成重視へ報酬制限提案

サッカー界を揺るがしてきた中国のスター選手爆買いを抑えるため、中国当局が「報酬制限」の導入を検討している。国内リーグの各クラブが資金力にものを言わせ、世界中でスター選手を買いあさる一方、自国選手の育成を怠っている現状に危機感を抱いているようだ。
国家体育総局は5日付の声明で、「外国人選手の報酬はあまりにも高く、青少年育成を軽視している。短
期的な成績を重視し、長期的な発展をおろそかにしている」と批判。「選手獲得や、選手報酬に上限を設け、理性的でない金遣いは抑えるべきだ」と提言した。
中国スーパーリーグ(CSL)の各クラブは近年、欧州や南米から競ってスター選手を招き入れ、戦力強
化を図ってきた。
特に2016年は上海上港が英リーグからブラジルのオスカル選手を6350万ドルで、広州恒大がスペインリーグからコロンビアのマルティネス選手を4440万ドルで獲得するなど、「爆買い」が活発化した。
中国英字紙チャイナ・デーリーによると、16年にCSLが海外選手に費やした資金(移籍金、報酬含む)は計4億9560万ドルと、前年の1億0840万ドルを大きく上回った。中国国内でも「海外選手ばかり潤って、国内選手はまったく強くならない」(中国メディア記者)といった批判が広がっている。
サッカー好きの習近平国家主席は、学校でのサッカー教育の重視など、国家主導で選手育成を進めてい
る。将来的に自身の夢である「W杯の開催・出場」を実現させたい考えだ。