クレハ、フッ素樹脂の合弁から撤退=上海企業に株売却

12日付の中国紙・中国証券報(B45面)などによると、クレハ(東京都)はこのほど、フッ素系樹脂の合弁事業「内蒙古三愛富万豪フッ素化工」(内モンゴル自治区)の全持ち株を売却し、経営から撤退した。
赤字が続いたと見られる。
クレハの中国法人である呉羽(中国)投資が、三愛富万豪の保有株20%を事業パートナーの上海三愛富新材料(上海市)に譲渡する。今回は、個人投資家の保有する株式10.1%も売り出されるため、売却総額は7134万元となる。
三愛富万豪は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)の有力企業だが、過剰生産などを背景に2014年以降は収益が悪化。15年に続き、16年決算も赤字を計上していた。これにより、上海三愛富が三愛富万豪の全株を保有することとなる。
上海三愛富は、上海市政府系化学大手の上海華誼集団の傘下企業。フッ素製品の供給過剰などにより、販売価格が下落し、収益を圧迫している。16年決算は、純損益が3億0800万元の赤字となり、2年連続で最終赤字を計上した。